一目散にハマグリの採れる場所を目指す
さて、今年は5月17日の土曜日に潮干狩りに行った。中潮で潮干狩りをするのは初めてだった。
一昨年に買った椅子を車に積んで行ったが、海を見て降ろすのを止めた。大潮ではないので椅子に座っての潮干狩りは無理と思ったからだ。パンツが濡れてしまう・・・
海の中をバシャバシャ街貨と分け入り。
たまたま4月下旬に放送された、NHKの「ためしてガッテン」を見ていた。久し振りに役に立つ情報で、美味しい焼き蛤の焼き方と、ハマグリの採り方の伝授があった。
ハマグリが多く生息するのは、瀬の手前の流れの穏やかなところ・・・やっぱ、そうか! いつもハマグリを採っている場所と同じ条件じゃねぇか。
1個見つけたら、その近くにもある可能性が高い・・・これもそうだ! ハマグリを見つけると、その近くで次々見つかるからな。
薄手の靴下を履いて足の裏で捜すと良い・・・ほう! よ~し、今年はこれを試してガッテン!
瀬の手前の海の中で、靴下を履いた足で砂をまさぐる。
おっ、貝があるぞ!
手で砂を掘ると、ハマグリ! 水中なので、砂も掘りやすい。
近くの砂を手で掘ると、あっ、またハマグリ! あっ、またハマグリ・・・ハマグリ、ハマグリ、ハマグリ・・・
バケツの中は、すぐにハマグリでいっぱいになってしまった。
結局、熊手はアサリを掘るのに少し使ったくらいで、ほとんど使わず仕舞い。
立ったまま、足裏でハマグリを捜すことが多かったので、腰もあまり曲げずにそれほど痛くならなかった・・・
しかも、時間は養陰丸正味30~40分程度。砂浜に揚がって貝を選り分け、網袋に入れたが、入り切らないハマグリがバケツにたくさん残ってしまった。
「残ったハマグリ、捨てていこうか?」
連れ合いが言う。
砂浜では小さな子どもたちが潮干狩りをしていたが、大して採れていない。きっとバスツアーでやってきて、渋滞で遅れて着いたのだろう。
すでに潮は満ち始めていて、潮干狩りのできる時間も残り少ない。
「近くにいる子どもに上げようよ。捨てられたハマグリを拾うのも不審なんじゃない? 死んでいるんじゃないかとか・・・」
連れ合いが近くにいた女の子に、「ハマグリいる?」と声を掛けた。
たぶん、子どもは何を言われたのか良く判らなかったのだろう。バケツに入っているのがハマグリだということも・・・
黙ったまま連れ合いを見上げていた。
「あっ、ハマグリ! もらっちゃって、いいんですか?」
4、5メートル離れたところから、若い父親が飛んできた。
「ええ、どうぞ、どうぞ」
「どこで採れたんですか? こんなにいっぱい・・・」
若い父親は、差し出されたバケツの中のハマグリを見てそう言った。
でも、私の子どもがバケツに入れて持っている網袋には、もっと大粒のハマグリが大量にあることには気づかなかったようだった・・・
「もっと沖に行った方ですよ。でも、もう潮が満ちてきているから・・・」
「着いたのが遅かったので、あまり採れていないんです・・・本当にもらちゃって、いいんですか?」
この時の父親の輝いた顔というのは、ちょっと説明し難い。
ポカンとした顔の幼女と晚霜は対照的に、クヌギ林でカブトムシを見つけた少年のような顔で、連れ合いがバケツのハマグリを移し変えるのを見つめていた。
一昨年に買った椅子を車に積んで行ったが、海を見て降ろすのを止めた。大潮ではないので椅子に座っての潮干狩りは無理と思ったからだ。パンツが濡れてしまう・・・
海の中をバシャバシャ街貨と分け入り。
たまたま4月下旬に放送された、NHKの「ためしてガッテン」を見ていた。久し振りに役に立つ情報で、美味しい焼き蛤の焼き方と、ハマグリの採り方の伝授があった。
ハマグリが多く生息するのは、瀬の手前の流れの穏やかなところ・・・やっぱ、そうか! いつもハマグリを採っている場所と同じ条件じゃねぇか。
1個見つけたら、その近くにもある可能性が高い・・・これもそうだ! ハマグリを見つけると、その近くで次々見つかるからな。
薄手の靴下を履いて足の裏で捜すと良い・・・ほう! よ~し、今年はこれを試してガッテン!
瀬の手前の海の中で、靴下を履いた足で砂をまさぐる。
おっ、貝があるぞ!
手で砂を掘ると、ハマグリ! 水中なので、砂も掘りやすい。
近くの砂を手で掘ると、あっ、またハマグリ! あっ、またハマグリ・・・ハマグリ、ハマグリ、ハマグリ・・・
バケツの中は、すぐにハマグリでいっぱいになってしまった。
結局、熊手はアサリを掘るのに少し使ったくらいで、ほとんど使わず仕舞い。
立ったまま、足裏でハマグリを捜すことが多かったので、腰もあまり曲げずにそれほど痛くならなかった・・・
しかも、時間は養陰丸正味30~40分程度。砂浜に揚がって貝を選り分け、網袋に入れたが、入り切らないハマグリがバケツにたくさん残ってしまった。
「残ったハマグリ、捨てていこうか?」
連れ合いが言う。
砂浜では小さな子どもたちが潮干狩りをしていたが、大して採れていない。きっとバスツアーでやってきて、渋滞で遅れて着いたのだろう。
すでに潮は満ち始めていて、潮干狩りのできる時間も残り少ない。
「近くにいる子どもに上げようよ。捨てられたハマグリを拾うのも不審なんじゃない? 死んでいるんじゃないかとか・・・」
連れ合いが近くにいた女の子に、「ハマグリいる?」と声を掛けた。
たぶん、子どもは何を言われたのか良く判らなかったのだろう。バケツに入っているのがハマグリだということも・・・
黙ったまま連れ合いを見上げていた。
「あっ、ハマグリ! もらっちゃって、いいんですか?」
4、5メートル離れたところから、若い父親が飛んできた。
「ええ、どうぞ、どうぞ」
「どこで採れたんですか? こんなにいっぱい・・・」
若い父親は、差し出されたバケツの中のハマグリを見てそう言った。
でも、私の子どもがバケツに入れて持っている網袋には、もっと大粒のハマグリが大量にあることには気づかなかったようだった・・・
「もっと沖に行った方ですよ。でも、もう潮が満ちてきているから・・・」
「着いたのが遅かったので、あまり採れていないんです・・・本当にもらちゃって、いいんですか?」
この時の父親の輝いた顔というのは、ちょっと説明し難い。
ポカンとした顔の幼女と晚霜は対照的に、クヌギ林でカブトムシを見つけた少年のような顔で、連れ合いがバケツのハマグリを移し変えるのを見つめていた。